村の共同ゴミ捨て場に生えたカボチャのつる を晩飯用にちぎってたとき (なんでこんな真似しなくちゃいけないのさ)あのガキが半泣きになりながら あたしに助けを求めて来た。 …!この首筋の傷と貧血の症状は…ニワトリたちと同じじゃないか。 テンボは化け物をやっつけて、血を全部吸われる前にヨメを 助け出したんだ。見た事もない緑色の体液が研究者魂をそそるけど、 今はそんな場合じゃないさね。
器具も不十分な環境でどうなることかと思っ たけど、なんとかあたしは 枕元輸血を成功させた。 トカゲに噛まれたとき検査しといたテンボの血液型とパンダミリアが ほぼ一致してたのも幸いだったね。 カミサマのお導き…っつうか、まあこんな狭い村だからある程度の 血縁関係で結ばれてるんだろうけど、無粋な事は言いっこなしだ。 いままで「まいにちうまいものをつくってくれるヤツ」くらいに思ってた らしいテンボも、ようやく夫としての自覚と愛情に目覚めたらしいね。 うむ、いいことだ。
あたしが二人を治療したことで村の連中はて のひら返したように もてなしてくれるようになった。よーやくあたしの偉大さに気がついたかい。 「白き魔女は良き魔女だ」 …って、まあいいけど。 パンダミリアの話を聞くに、化け物は有名なUMAにそっくりだ。 こいつぁ世紀の大発見!? 標本採取にGOだ!! なんて言ってたら、とっくに燃やして悪霊払いしちまったんだと。 「だいじなオレのヨメを苦しめたわるいヤツ!焼かれて当然!」 ああぁぁ、なんてことしてくれるんだいっ!!
+マエ+ +モドル+ +ツギ+